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2016年5月15日日曜日

ナイトセッション事はじめ

臼井がシンポジウムの企画を考えているとき、応援していただいたのが関西電子共和国の実験プロジェクトを運営していたメンバーだった。


<関西電子共和国のトップページ>

関西電子共和国とは、インターネットでの利用方法を求めていろんな活動が始まったころ、(奈良先端大では山口英先生らによるWIDEプロジェクトが始まっていた。)同じやるなら面白いことをやろう、と臼井がけいはんなプラザで「関西電子共和国」実験プロジェクトを立ち上げ、インターネットで国づくりをやったときに一癖ありそうな人達が大勢参加していたが、その人達にシンポジウムについてもアドバイスをもらった。

関西電子共和国は大阪梅田の阪急インターナショナルホテルで華やかに「建国記念パーティ」を開催した。在阪TV局のTVカメラがズラーと並んでなかなか壮観だった。

<阪急インターナショナルホテル>

この電子共和国の首都は「平成京」と名づけ、標準語は関西弁とした。国の法律はどこの国のも細かくて役に立たず、最終的に聖徳太子の17条の憲法と官位12階の制度をベースに作成した。法学部の教授や弁護士などが、夜な夜な大阪中之島のリーガロイヤルホテルに集まって長い間打合せをした。

<リーガロイヤルホテルの夜景>

後で聞いた話だが、ホテルの薄暗いロビーで、法律をどう作るかとか、国防省が必要だとか話しているのを誰かに聞かれたらしく、「オーム真理教の別動隊がいるらしい」と警察に通報があったそうだ。

一方で、国民が電子投票で大統領を選出し「中島らも」氏が当選した。らも事務所に挨拶に行くと、「なんやて、わしが大統領? 本気でっか。それは面白そうでんな。せやけど、わしパソコンは全然知らんで。それとな、舞台に上がって人前でしゃべるのは、なしやで。」と言われたが、「それで結構です。」ということで、大統領が決定した。
 
名島らも氏といっても、関西以外では知らない人も多いと思うが、とてもユニークな人で彼の落語も面白い。

<故 中島らも氏>

数か月後、勤務先に電話がかかってきた。「桂三枝事務所ですが、うちの師匠がちょっとお宅とご相談したいと言っていますので、今晩、新阪急ホテルで会ってくれませんか?」「いいですよ」ということで、ホテルのロビーで会った。

<新阪急ホテル>

薄暗いロビーでサングラスを外した人は、テレビで見慣れた三枝さんだった。
「面白い活動をやってるそうやね。ボクにも何かやらせてもらえんかなあ」「でも、大統領は決まったし女王も決まったしねえ。あ、国王やったら空いてますが。。。」「ほう、ほなら、それでええわ。やらせて。」ということで、電子共和国の国王に就任してもらったが、はて、共和国に国王って。。。

<桂三枝氏(現在の桂文枝)> :桂文氏氏に掲載承認依頼中 

その後、第1回目の白浜シンポジウムで一発挨拶をしてもらおうと「三枝さん、ようやく出番ですが。。」と三枝事務所に電話をすると、お弟子さんと思われる人が「ありゃ~、その日師匠は『新婚さんいらっしゃい』の収録で札幌に行ってまんのや。」とのこと。一方の大統領であられる中島らもさんは、「人前でしゃべらへんで。」という条件で大統領を引き受けてもらった手前、芸人ベースの夜の部はあきらめることになった。

その代わり、大阪朝日放送テレビで人気番組だった「ざこば・つるべの落語のご」という番組をプロデュースしていた吉里さんに、シンポジウム当日ホテルシーモアに来てもらって、夜の部のシンポジウム運営について現地でアドバイスをしてもらった。

<らくごのごの一場面>

吉里さんからのアドバイスは、「とにかく、参加者は情報セキュリティみたいなクッソ面白ないテーマで集まってるんやから、せめて夜の部でどうしたら楽しませるかが一番のポイントやで。」

吉里さんのアドバイスに基づいて、夜の部はすべてオフレコとし、シンポジウムに参加しないと聞けない部分とした。

そして、夜の部はナイトセッションというちょっとアカデミックな名前を付けて、臼井が司会兼ボケ役を引き受け、講師として舞台に登壇いただいた先生方が、賢くツッコミ役ができるように大体のシナリオを作ってもらった。

吉里さんには、アドバイスのついでに、夜の部のナイトセッションで、最初の乾杯の音頭を取ってもらった。

後で、吉里さんが臼井に「あんた、普段しゃべっているように、もう少しアホを強調せんと面白ないで。」と言われた。

ん? どういう意味やねん。(怒

(臼井義美)

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